研究課題/領域番号 |
17K09411
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
高原 照美 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 准教授 (60240777)
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研究分担者 |
梨井 康 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 移植免疫研究室, 室長 (60321890)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | NASH / Met / HGF |
研究実績の概要 |
平成29年度は①NASH患者のHGF-Metシグナルの検証として現在、NASH患者のリストアップを行い倫理審査を経てNASH患者を病期別に分類し、血清HGF(ELISA)、インスリン値の測定、脂質の生化学検査、OGTT検査を施行中である。また対照として健常人、ウイルス肝炎患者も同時に検討中である。現在症例の蓄積中であり患者数が十分となった時点で組織との対比とともに総合的に評価する予定である。 また②NASHモデルの作成とMet作動性特異抗体を用いた解析として、NASH モデルはSTAM マウスに高カロリー高脂肪食を投与してモデルの作製中である。12週でNASH,16週で肝硬変、20週で肝細胞癌を合併するモデルであるが、本研究では12週まで観察する予定としている。8週目から週2回、Met作動性抗体を腹腔内投与するが、現在共同研究者からMet作動性特異抗体の供与もうけ、その機能確認をすでに終了実験中である。さらに、同抗体の肝再生機能の確認のため、四塩化炭素慢性投与を行い肝硬変モデルを作成中である。肝硬変に対して2/3 肝切除モデルを用いて肝再生、抗線維化作用を検証する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
① NASH 患者の検体収集が遅れており現在進行中であるため、NASH 患者のHGF-Metシグナルの検証は今後も時間が必要である。 ②NASHモデルの作成とMet作動性特異抗体を用いた解析は、現在実験が順調に経過している。
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今後の研究の推進方策 |
① NASH 患者のHGF-Metシグナルの検証は今後も患者検体の収集、解析を継続する。 ②NASHモデルの作成とMet作動性特異抗体を用いた解析は、NASHモデルとしてSTAM マウスの他にメラノコルチン4型受容体欠損マウスの使用を検討していたが、入手が困難であることが判明したため中止とした。しかし、一方で、Met作動性特異抗体は膵臓にも作動しインスリン抵抗性の改善とともに膵臓の再生、細胞増殖にも働く可能性が共同研究者から示されており、今後は肝臓以外に膵臓の解析も追加することとしている。 さらに、同抗体の肝再生機能の確認のため、四塩化炭素慢性投与を行い肝硬変モデルを作成中である。肝硬変に対して2/3 肝切除モデルを用いて肝再生、抗線維化作用を追加する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
使用動物が受注生産であったため、搬入時期が予定よりやや遅延したため。
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