• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実施状況報告書

細胞サイズ調節遺伝子によるワールブルグ効果の破綻を利用した肝細胞癌抑制の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K09431
研究機関長崎大学

研究代表者

三馬 聡  長崎大学, 病院(医学系), 助教 (30437892)

研究分担者 山本 一男  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (70255123)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードLargen遺伝子
研究実績の概要

Largen発現による抗腫瘍効果は、好気性代謝へのエネルギー代謝シフトにより、癌細胞のワールブルグ効果を破綻させることによると想定している。本研究では、Largen発現が肝細胞癌に対し抗腫瘍効果を有すること、及び上記機序を肝癌細胞株、遺伝子改変マウスを用いた研究により明らかにする。研究計画に沿い、平成30年度は下記について検討を行った。
肝臓特異的Largen強制発現マウスによる解析:
既に作成されていたLargen発現マウスより肝臓を摘出し、Largen mRNA発現について、qPCRを用い解析を行ったが、Largen発現マウスにおけるLargen mRNA発現は不安定であった(mRNA fold change 0.9~1.5)。このため、確実な実験モデルマウスの確立のため再度遺伝子発現マウス作製を試み、再実験を行った。
DEN腹腔内投与6か月の時点で一度マウスをsacrificeし発癌有無を確認したが、6か月の時点では肝発癌を認めていない。これらはTeohらの観察と相違ない(Teoh N et al. Gastroenterology, 2010)。現在DEN投与9か月までに達しており、新たに発癌の確認、及び肝内Largen発現量変化について確認を行う。DEN投与群マウスの体重変化は低下傾向が認められており、肝発癌誘導が期待できるのではないかと考えている。さらに今後はDEN投与後9か月、12か月にマウス肝摘出の後、腫瘍個数、腫瘍径を計測し、肝臓特異的Largen強制発現による生体内の抗腫瘍効果を明らかにする予定である。
併行してtamoxifen誘導Largen強制発現マウスの作製も進めておりこれも近日DEN投与の上同様に解析を進めていく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

遺伝子改変マウス作製について修正を加え新たに確立したため、進捗状況はやや遅れている。新規作成マウスにより、既に研究は進行中であり。今後の研究は速やかに行えると考えている。

今後の研究の推進方策

これまでの研究計画の予定通りに進めて行く予定である。
遺伝子改変マウスによる発癌抑制の検討とともに、同肝組織を用いたメタボローム解析を進行していく方針である。

次年度使用額が生じた理由

当初実施予定であったLargen発現遺伝子改変マウス、tamoxifen誘導遺伝子改変マウスの抗腫瘍効果確認を次年度に実施するため、必要なマウス管理にかかる支出、及びマウス肝組織からのRNA抽出、Largen蛋白発現解析に使用するPCR消耗品、WB消耗品などの物品購入を次年度使用額を用い行う予定である。

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi