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2022 年度 研究成果報告書

肝線維化の新規診断・治療法の確立を目指したlet-7の発現・機能解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09435
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 消化器内科学
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

松浦 健太郎  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (30580576)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード肝線維化 / microRNA
研究成果の概要

本邦のC型慢性肝炎コホートの保存検体用いて検討した結果、血清中のlet-7a発現レベルは肝線維化の進展に伴い減少し、他の線維化マーカーと良好な相関をみとめた。治療によりC型肝炎ウイルスの排除された患者の保存血清を用いてサイトカイン・ケモカインの解析を行い、治療終了後の血清Angiopoietin-2とCXCL10の発現レベルがその後の肝線維化・予備能の改善・悪化に関連することを見出した。ヒト肝星細胞株(LX-2)にいくつかのサイトカインを加え活性化すると肝組織中のlet-7の発現レベルは有意に低下し、let-7をLX-2に導入したところ炎症・肝線維化関連の遺伝子発現が抑制される傾向をみとめた。

自由記述の分野

肝臓病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

末梢血中のlet-7発現レベルが肝線維化診断マーカーとして応用できる可能性を見出した。血清サイトカイン・ケモカイン解析により、HCV排除後の肝線維化改善・非改善に関わる機構の解明につながることが期待される。細胞株を用いた検討から、let-7が肝線維化機構を抑制的に制御していること見出し、今後さらなる検討によりlet-7補充療法を肝線維化治療に応用できる可能性が考えられた。これらの期待される新規治療法は、HCV排除後や非アルコール性脂肪性肝疾患など極めて多くの患者が対象となり得、実現されればその社会的貢献は非常に大きい。

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公開日: 2024-01-30  

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