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2019 年度 実施状況報告書

肝前駆細胞を介した胆管上皮細胞増殖、胆管形成、再生における核内受容体CARの役割

研究課題

研究課題/領域番号 17K09453
研究機関群馬大学

研究代表者

山崎 勇一  群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (00582404)

研究分担者 柿崎 暁  群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (80344935)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード核内受容体CAR / 肝前駆細胞 / 胆管上皮細胞増殖 / 胆管形成 / 胆管再生
研究実績の概要

1.CAR ノックアウトマウスを用いた解析
CAR のKO マウスとWT マウスでEpCAM 抗体による免疫組織染色、フローサイトメトリー法により胆管上皮細胞数を比較解析、肝内胆管の樹状三次元構造を可視化して比較解析を行った。12 週齢雄のCAR のKO マウスはWTマウスと比較しての肝組織の免疫染色およびフローサイトメトリー法によりEpCAM 陽性の胆管上皮細胞数が有意に減少していることを再確認した。総胆管から逆行性にインクを注入し、その後、肝臓全体を視覚的に透明化することで、肝内胆管の樹状構造を可視化して検討を行った。肝内胆管の樹状三次元構造を可視化して定量する別の手法として、群馬大学機能形態学分野の多鹿友喜講師の協力のもと、標本の切削面を一眼レフカメラで連続撮影してコンピューター上で3D画像を再構築する1つの生物標本から2D顕微鏡画像と3D画像を同時に得る手法を用いて解析を開始した。
2. FACS、MACS による分離細胞を用いたin vitro の実験系
フローサイトメトリー法(FACS)および磁気細胞分離法(MACS)により肝細胞、胆管上皮細胞、間葉系細胞を分離同定し、各細胞のCARや肝前駆細胞ニッチシグナルの関連するマーカーの発現をリアルタイムPCRを用いて解析を行った。
CARのKOマウスの繁殖状況が悪化し、以前マウスを提供した国内の共同研究施設からCARのKOマウスの再入手し、繁殖を再開した。漸く実験可能なマウスがそろい始めたため、実験を再開したが、コロナウイルス感染症の対応のため実験を中止している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

CARのKOマウスの繁殖状況が悪化し、以前マウスを提供した国内の共同研究施設からCARのKOマウスの再入手し、繁殖を行っている。漸く実験可能なマウスがそろい始めたため、実験を再開しているが、繁殖に時間がかかった影響でCARのKOマウスとWTマウスの比較分析する研究が遅れている。さらにコロナウイルス感染症の対応のため実験を中止している。

今後の研究の推進方策

国内の共同研究施設からCARのKOマウスの再入手して繁殖に時間がかかったため、予定より遅れている以下の研究を推進したいが、現在コロナウイルス感染症の対応のため実験を中止している。
1.CAR ノックアウトマウスを用いた解析
CAR のKO マウスとWT マウスでEpCAM 抗体による免疫組織染色、フローサイトメトリー法により胆管上皮細胞数を比較解析、肝内胆管の樹状三次元構造を可視化して比較解析を2 および4、6、8、10 週齢のマウスを用いて行う。総胆管から逆行性にインクを注入し、その後、肝臓全体を視覚的に透明化することで、肝内胆管の樹状構造を可視化する手法と群馬大学機能形態学分野の多鹿友喜講師の協力のもと、標本の切削面を一眼レフカメラで連続撮影してコンピューター上で3D画像を再構築する1つの生物標本から2D顕微鏡画像と3D画像を同時に得る手法を用いて肝内胆管の樹状三次元構造の比較解析を行う。
2. FACS、MACS による分離細胞を用いたin vitro の実験系
FACSおよびMACSにより肝細胞、胆管上皮細胞、間葉系細胞を分離同定し、各細胞のCARや肝前駆細胞ニッチシグナルの関連するマーカーの発現をリアルタイムPCRを用いて解析を行う。WTマウス由来の分離細胞を用いてTCPOBOP などのCAR activator によるFGF7 など肝前駆細胞ニッチシグナルの誘導を解析する

次年度使用額が生じた理由

CARのKOマウスの繁殖状況が悪化し、以前マウスを提供した国内の共同研究施設からCARのKOマウスの再入手した。十分な繁殖に時間がかかっため、CARのKOマウスとWTマウスの比較分析する研究が遅れている。次年度は残った助成金を使用して、遅れているCARのKOマウスとWTマウスの比較分析する研究を中心に行う予定である。

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公開日: 2021-01-27  

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