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2022 年度 実績報告書

肝前駆細胞を介した胆管上皮細胞増殖、胆管形成、再生における核内受容体CARの役割

研究課題

研究課題/領域番号 17K09453
研究機関群馬大学

研究代表者

山崎 勇一  群馬大学, 医学部附属病院, 助教 (00582404)

研究分担者 柿崎 暁  群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (80344935)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード核内受容体CAR / 肝前駆細胞 / 胆管上皮細胞増殖 / 胆管形成 / 胆管再生
研究実績の概要

CARのKO マウスとWTマウスでEpCAM抗体による免疫組織染色、フローサイトメトリー法により胆管上皮細胞数を比較解析、肝内胆管の樹状三次元構造を可視化して比較解析を行った。12週齢雄のCARのKOマウスはWTマウスと比較しての肝組織の免疫染色およびフローサイトメトリー法によりEpCAM 陽性の胆管上皮細胞数が有意に減少していることを確認した。総胆管から逆行性にインクを注入し、その後、肝臓全体を視覚的に透明化することで、肝内胆管の樹状構造を可視化して検討を行ったが、明らかな胆管3次元構造の差異は検出できなかった。肝内胆管の樹状三次元構造を可視化して定量する別の手法として、標本の切削面を一眼レフカメラで連続撮影してコンピューター上で3D画像を再構築する1つの生物標本から2D顕微鏡画像と3D画像を同時に得る手法を用いて解析を行ったが、詳細な肝内胆管の樹状3次元構造の差異を検討することは困難であり、CARのKOマウスとWTマウスでの肝内胆管の樹状3次元構造の差異を明らかにすることはできなかった。フローサイトメトリー法(FACS)および磁気細胞分離法(MACS)により肝細胞、胆管上皮細胞、間葉系細胞を分離同定し、各細胞のCARや肝前駆細胞ニッチシグナルの関連するマーカーの発現をリアルタイムPCRを用いて解析を行ったが、安定した実験系を確立できず、有意な解析結果は得られなかった。DDCを用いた以前の研究では肝前駆細胞を介した胆管上皮細胞増殖にCARが関与している可能性が示唆されたが、本研究では胆管形成、再生、肝内胆管の三次元構造へのCARの関与は確認できなかった。

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公開日: 2023-12-25  

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