研究実績の概要 |
動物モデルを用いた基礎的検討により得られた知見を踏まえて、内視鏡的粘膜下層剥離術で切除した食道癌・胃癌(腺腫)・大腸癌(腺腫)を中心に、過去のパラフィンブロックに透明化処理を施して共焦点顕微鏡での観察を行った。ヒト臨床検体でも、LUCIDを用いた透明化処理による組織の形態破壊 がないこと、免疫染色などの抗原性に変化がないこと、観察データの3D構築により腺管や血管の構造評価が可能になること、抽出した核酸データが保たれることなどを示し、これらの業績はJDDW2018(組織透明化技術を応用した消化管粘膜の3Dイメージング, 水谷浩哉・小野敏嗣他,2018/11/2,神戸)・JDDW2019(内視鏡生検検体の病理評価における組織透明化技術応用の可能性に関する検討,小野敏嗣他, 2019/11/21)に発表した。現在、これらのデータをまとめて論文投稿を準備中である。
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