ブタコレラ、COVID-19の影響でブタを用いた研究を中断し、ラットで研究を行った。食道潰瘍を酢酸を用いて作成し、潰瘍発生後3日目からピルフェニドン;PFD(500 mg/kg)を腹腔内に投与した。潰瘍は誘発後3日に最大化し、9日目にほぼ瘢痕化し、狭窄が見られた。PFDは潰瘍の治癒を促進し、粘膜下層の線維化を減弱させ、食道狭窄を予防した。また、PFDは6日目のNLRP3インフラマソームと線維化関連分子の上昇を抑制した。 PFDは、NLRP3インフラマソームにより産生されるIL-1βや線維化関連分子の発現抑制を介して、食道潰瘍の治癒を促進し、狭窄形成を抑制することが明らかとなった。
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