研究課題/領域番号 |
17K09484
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
吉田 健太郎 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (30582861)
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研究分担者 |
野上 昭彦 筑波大学, 医学医療系, 教授 (80708602) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 心磁図 / アブレーション / 心室期外収縮 |
研究実績の概要 |
昨年度からの研究継続により、合計22名の心室期外収縮を有する患者様に研究にご協力いただいた。18名においてカテ―テルアブレーション治療による根治が得られて、不整脈起源を特定できた。心磁図‐CT合成画像による推定起源と照らし合わせたところ、17名(94%)において一致が得られ、本技術が高い精度を有することが実証できた。その一方で従来からの心電図による起源推定の精度は12/18(56%)と低率であった。これら研究結果は米国心臓学会AHA2018においてポスター発表された。また2019年6月に開催予定の日本生体磁気学会のシンポジウムでも発表を予定している。原著論文はJournal of American College of Cardiologyの姉妹誌、JACC Clinical Electrophysiologyに投稿され、現在は原稿修正(revision)の上での再投稿を予定している。論文発表と同時に筑波大学からのプレスリリースを行う準備を進めている。今後は、3次元マッピング装置(CARTO)と、心磁図‐CT画像を合成するための新技術の構築を目指してデータ解析をさらに進める予定である。さらに、本技術に基づく推定起源を前もってアブレーション術者に提供することで、治療成功率の向上、治療時間の短縮、X線透視時間の短縮、および安全性の向上につながることを検証して、本技術の臨床利用の妥当性をより明確にすることが課題である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
論文投稿を済ませ、revisionの段階にある。プレスリリースの準備を進めている。新技術の検証段階に入っている。臨床利用を促すべく新たに倫理委員会への申請準備を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
CARTOシステムとのマージ技術の構築。実臨床への利用促進。心房細動への同技術の応用。
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次年度使用額が生じた理由 |
学会開催が重なったためにAHA2018に参加できる日数が減少した(3泊5日)。結果として宿泊費が予定よりも減額となった。次年度学会参加費に当てる予定である。
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