最終年度に当たる2019年度は論文投稿、プレスリリースなど成果報告の準備が主体となった。2019年6月8日、横浜にて開催された第39回日本ホルター・ノンインベイシブ心電学研究会において本研究の演題が最優秀演題賞を受賞することができた。2018年度に、アメリカ心臓病学会の学会誌であり、不整脈領域のTop JournalであるJACC Clinical Cardiologyへ投稿した論文が、Rivision(論文修正)の機会を得た。査読者からの指示に従って、データの再収集、再解析を行い、修正原稿を完成させた。2019年5月に修正論文を同誌へ再投稿。6月19日に論文受理の知らせを受けた。筑波大学からのプレスリリースの準備を共同研究施設である日立製作所と共に進め、8月1日付、論文のpublishと共に報道機関に公開された。論文は科研費の支援の下に、オープンアクセスとして公開されたため、広く世界に公開することができた。また、8月25日付、日本経済新聞朝刊、全国版に「不整脈の部位、高精度検知、筑波大学と日立 画像技術組み合わせで」と題してサイエンスニュースとして掲載された。今後は発表論文のFirst authorを中心に研究会、または学術集会の論文賞への応募を計画しているが、昨今のCOVID-19関連で、開催延期が相次いでいるため、状況に合わせて対応していく予定である。科研費の補助により、4年越しの研究を世界的な学会誌に発表することができ、不整脈治療の進歩に貢献できたと思われる。
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