研究課題
基盤研究(C)
重症心不全の対象として補助人工心臓装着の患者、成人先天心疾患の患者にfocusをあて、血管内皮関連の要素、栄養状態、筋力低下と病態との関連を検討した。LVAD装着後の血管内皮機能であるflow-mediated dilationは補助人工心臓の機器依存的に変化した。また補助人工心臓の予後は術前の栄養状態の影響を強くうけ、栄養状態は右心不全状態に依存的であった。またLVAD術前のサルコペニアについて体部CTで評価した骨格筋で算出したところ、LVAD後の経過と関連していた。
重症心不全
重症心不全状態は心臓以外の栄養状態や血管内皮機能、サルコペニアと病態が関連することを確認した。重症度の高さから心不全治療では十分に解決できないケースも多い中で、心臓以外の事象との関連を示すことによって、新たな介入ポイントを示唆する結果とも考えられ、今後の新たな治療戦略の開発につながることが期待される。