冠攣縮陽性164例において約1割(19例)に冠動脈疾患家族 歴を認めたが、家族歴を有する群では、ApoCIII/CII高値を認めた。 また、冠攣例(20例)と非冠縮例(30例)の光干渉男装像での血管構造の比較を行なった。その結果、冠動脈攣縮反応は中膜の増大とともに増大するが、内膜については一定量を超えると減少する結果となった。このように攣縮の 出現メカニズムに関しては、冠動脈中膜の増殖が重要であることが明らかになった。しかしながら、本研究では中膜増殖に関する遺伝的因子にについては明らかな ものは認めなかった。
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