研究課題/領域番号 |
17K09501
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
中野 由紀子 広島大学, 医系科学研究科(医), 准教授 (10397911)
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研究分担者 |
越智 秀典 広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 講師 (10415119)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ブルガダ症候群 / 心臓突然死 / リスク予測 |
研究成果の概要 |
全国9施設から575例のブルガダ症候群のデータを集積し、データベース作成を行った。 心室細動(VF)既往のない469名では、平均5.8年の観察期間中に18名(3.8%)に新規VF発症を認めた。新規VF発症群では発症していない群と比較し、失神歴が多く、12誘導心電図でV1誘導でのr-J intervalおよびRR intervalの延長を認めた。多変量解析では失神歴(p<0.0001)と rJ interval in V1(p=0.0025)に有意差を認め、2項目を用いて構築したロジスティックモデルではROC解析のAUC 0.858と良好なVF予測能を示した。
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自由記述の分野 |
不整脈
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回我々は、初めて心室細動の既往のないブルガダ症候群患者では失神およびV1誘導でのr-J interval が独立した予後予測因子であり、両者を用いたロジスティックモデルは高い予後予測能を有することを示した。これまで心室細動の既往のない症例のリスクの層別化の方法は報告されておらず、植込み型除細動器植込みが必要な症例の適切な選択により、突然死の予防、および不必要な植込みによる患者さんのQOL低下の予防という点や、医療経済的にも非常に意義深い。
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