生体インピーダンス法による非侵襲的体液貯留評価を究期間中、500名の被検者において、測定することができた。うっ血の指標とされている、B型ナトリウム利尿ペプチド、心エコーでの指標とは、生体インピーダンス法で求めることができる細胞外液量と健常な状態で予測される細胞外液量の比(M/P ratio)は弱い相関を認めた。しかし、M/P ratioは、心臓死および心不全再入院の複合エンドポイントにおける独立した予測因子であることが判明した。この点に関して、従来の指標ではとらえられることができないうっ血を反映しているのか、うっ血以外の要素がM/P ratioに関与しているのかについて、現在検討を行っている。
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