• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 実施状況報告書

早期再分極症候群の病態解明および診断・予後指標に関する多角的研究

研究課題

研究課題/領域番号 17K09545
研究機関国立研究開発法人国立循環器病研究センター

研究代表者

鎌倉 令  国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医師 (80726943)

研究分担者 草野 研吾  国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (60314689)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード早期再分極症候群
研究実績の概要

早期再分極症候群は、心電図の下側壁誘導に早期再分極(J波)を有し、心室細動による突然死を来す疾患である。これまで早期再分極症候群の心室細動再発のリスク因子については十分な検討がされていなかった。さらに、これまでに報告されている早期再分極症候群自体が、Brugada症候群や、胸痛を伴わずに心室細動に移行した冠攣縮性狭心症を含んだ疾患群で、従来報告されている臨床的特徴や予後予測指標が偽りの指標である可能性もある。今回、国内の不整脈診療の中心的施設から集積した真の早期再分極症候群49例において、心室細動の予後予測因子を検討し、広範な誘導に広がるJ波の存在が心室細動再発の予測因子となることが明らかとなった。現在論文投稿し査読中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今回、国内の不整脈診療の中心的施設から集積した早期再分極症候群49例において、心室細動の予後予測因子を検討し、全誘導に広がるJ波の存在が心室細動再発の予測因子となることが明らかとなった。現在論文投稿し、査読中である。

今後の研究の推進方策

早期再分極症候群の心室細動の抑制に有効な治療法を明らかにする。多施設から得られた臨床データを用いて、心室細動再発後に薬物治療介入後の心室細動再発の頻度の変化を検討し、有効な治療法を提案する。

次年度使用額が生じた理由

初年度からの繰り越し額が多かったため次年度使用額が生じた。最終年度にデータ解析用の物品を購入予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Significance of Coronary Artery Spasm Diagnosis in Patients With Early Repolarization Syndrome.2018

    • 著者名/発表者名
      Kamakura T, Wada M, Ishibashi K, Inoue YY, Miyamoto K, Okamura H, Nagase S, Noda T, Aiba T, Yasuda S, Shimizu W, Kamakura S, Kusano K.
    • 雑誌名

      J Am Heart Assoc.

      巻: 7 ページ: e007942

    • DOI

      10.1161/JAHA.117.007942.

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2019-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi