研究課題/領域番号 |
17K09548
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
中尾 一泰 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 客員研究員 (40730619)
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研究分担者 |
安田 聡 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, その他部局等, その他 (00431578)
西村 邦宏 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (70397834)
野口 暉夫 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 副院長 (70505099)
中村 文明 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, その他, 室長 (80462282)
中尾 葉子 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, オープンイノベーションセンター, 室長 (90752824)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 医療の質 / 急性心筋梗塞 |
研究成果の概要 |
医療の質指標を用いて、医療プロセスを評価する試みが世界的に広がっているが、我が国における調査は限定的である。日本全国のデータを含むJROAD-DPCデータベースを用いて、急性心筋梗塞症診療における医療の質指標についての検討を実施した。2012-13年度700を超える病院の6万人の患者を対象として病院レベルの6項目のプロセス指標の検討を行い、ガイドライン推奨薬剤の処方率にばらつきを認め、各指標が上がるにつれて院内予後が低下することが明らかになった。統合スコアは院内予後と負の相関を示した。同最大四分位と病院の構造指標、ベッド数、心筋梗塞の年間患者数および心臓血管外科があることは正の関連を認めた
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自由記述の分野 |
循環器病学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
全国レベルの調査で、心筋梗塞症診療における医療の質測定に用いるプロセス指標の一つであるガイドライン推奨薬剤処方率に病院間のばらつきを認め、院内予後との関連が示唆された。このことは、部分的には診療プロセスの改善により心筋梗塞の予後改善の余地があることを示唆する。また、統合スコアの病院の構造指標との関連は、診療プロセスが、様々な因子と複雑に関係することを示す。多面的な評価が医療の質の向上に資する可能性がある。一方、結果は医療体制の不足がプロセスの低下と関連するなどの解釈もしうる。また、プロセスの改善がどの程度予後の改善につながるかは明らかでない。結果の慎重な解釈と意味付けの上での対策が求められる。
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