研究課題/領域番号 |
17K09550
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
柳川 貴央 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (10625586)
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研究分担者 |
南野 徹 順天堂大学, 医学部, 教授 (90328063)
小澤 拓也 新潟大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (70467075)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 重症下肢虚血 |
研究実績の概要 |
血管内治療を予定している末梢動脈疾患患者において、同意書の得られた計11例に対して、治療前の下肢動静脈から血液サンプリングが得られ、現在解析中である。 跛行患者においては臨床的パラメータはいずれも改善しているが、重症下肢虚血患者においては皮膚灌流圧などのデータは十分な改善が得られていない。 しかし、皮膚潰瘍など創部の状態においては軽快しているケースもある。血管内治療以外の集学的な治療において、一般的な皮膚灌流圧などで評価不能な組織代謝の変化が生じている可能性があり、さらなる症例の集積と解析が必要と考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナ感染症拡大に伴う受診控えなどの影響もあり、初診時にすでに切断回避不能な状態である症例も多く、同意書取得が困難であったり、切断術後のためデータ解析が困難なケースが増えている。また、血管内治療の適応外症例に対して、新規遺伝子治療薬の院内採用も試みたが、契約の問題で不可となったことも症例リクルートメントに影響した。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は皮膚灌流圧測定装置を導入したが、受診控えの影響か外来での使用頻度は低かった。現在、関連病院間での病診連携システムが確立されており、そちらを利用した患者リクルートメントを推進していく。今年度が最終年度の予定であり、現存するデータの解析も並行して行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
学会発表などの旅費に使用予定であったが、社会状況からほとんど使用することがなかった。次年度以降は、論文投稿経費などに使用予定である。
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