研究課題/領域番号 |
17K09553
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
新家 俊郎 昭和大学, 医学部, 教授 (60379419)
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研究分担者 |
石田 達郎 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (00379413)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 動脈硬化 / 低比重リポ蛋白 / 高比重リポ蛋白特異的コレステロール取込み能 / 光干渉断層映像法 |
研究成果の概要 |
冠動脈疾患予防には、低比重リポ蛋白(LDL)低下のみでは不十分であり、残余リスクとして高比重リポ蛋白(HDL)特異的コレステロール取込み能 (Cholesterol uptake capacity: CUC)の意義を検証した。冠動脈疾患患者において、光干渉断層映像法 (OCT)でみた脆弱性プラークとCUCに逆相関が認められ、冠動脈ステント留置後の患者では、新生内膜内新規動脈硬化病変の形成にCUCが有意に関連していることが示された。高強度スタチンとEPA製剤を用いた介入により、動脈硬化病変の進展を抑制することが判明した。本法を用いて、冠動脈疾患に対する新規の治療戦略を開発することが期待される。
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自由記述の分野 |
動脈硬化
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
冠動脈疾患の一次予防、二次予防において、脂質低下療法はその根幹をなすが、低比重リポ蛋白(LDL)低下のみでは不十分であり、精度高く残余リスクをコントロールすることが重要である。今回の研究から、高比重リポ蛋白(HDL)特異的コレステロール取込み能 (Cholesterol uptake capacity: CUC)が、LDLとは独立して冠動脈プラークの脆弱化やステント内新規動脈硬化の進展に関与することが証明され、至適な治療戦略を立てる上で重要な指標となることが示された。
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