研究課題
リポ蛋白ビタミンEとLp(a)が影響するホモシステイン関連血栓リスク病態の解明をテーマに研究を推進し、大きく以下の2点について成果を得た。①2型糖尿病患者149名(男性96名、閉経後女性53名)を対象とし、血中ホモシステイン濃度とホモシステインのメチル化に関与するビタミンB12および葉酸、亜鉛に着目し、腎機能とこれら栄養因子の関連について検討した。平均年齢68歳、平均BMIは25.8、平均HbA1cが7.5%、平均eGFRが61.4の対象者であった。血中ホモシステイン濃度に影響する因子は腎機能および血中葉酸、ビタミンB12濃度が抽出されたが、女性では腎機能とともに亜鉛とビタミンB12の栄養因子が影響していることから、腎機能とホモシステインとの関連性に影響する栄養因子には男女差があることが示唆された。②同じ母集団を対象に腎機能とLp(a)濃度の関連性が確認されたが、スタチン治療の有無で差異が認められ、さらなる検討が必要である。上記①と②の成果については今後に学会発表および論文発表を行う予定であり、現在、①については論文作成状況が投稿前の段階にある。その他として、抗酸化ビタミンの影響、血栓病態への関連性については今後の課題である。
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