研究課題
18F標識fluorodeoxyglucose (FDG)をトレーサーとしたpositron emission tomography/computed tomography (FDG-PET/CT)を用いて歯周炎症と動脈硬化の炎症を定量評価する検討では、前年度に引き続き、研究計画に基づいて研究に同意が得られた連続症例を登録することができ、FDG-PET/CT画像から上顎歯周、頚動脈、大動脈、冠動脈のFDG集積、動脈石灰化、内臓・皮下脂肪面積、肝臓/脾臓CT値について計測を行っている。また、歯周炎症に関連する因子について解析し、歯周炎症に関連する因子について治療介入を開始している。治療介入により歯周炎症や動脈硬化の程度・炎症がどのように変化するか、経過を観察している。高感度CRPとアディポネクチンの測定については、症例登録が終了してから行う予定である。右冠動脈近位部、または左冠動脈前下行枝近位部の偏心性病変に対してdirect coronary atherectomyを施行した症例、急性冠症候群にて血栓吸引した症例から得られた冠動脈プラークの組織学的検討を行い、CD68陽性細胞の集簇について解析を継続している。FDG-PET/CTを用いて定量評価した歯周炎症と冠動脈病変の炎症との直接的な関連について検討を行っている段階である。P. gingivalis DNA, Gingipain活性の検討については、症例登録が終了してから行う予定である。
2: おおむね順調に進展している
初年度、次年度の研究計画に基づき、FDG-PET/CTを施行した症例を順調に研究登録できている。また、冠動脈プラークの組織学的・免疫学的解析についても順調に進展している。
登録症例について、上顎歯周、頚動脈、大動脈、冠動脈のFDG集積、動脈石灰化、内臓・皮下脂肪面積、肝臓/脾臓CT値の計測を終了させ、歯周炎症に関連する因子について解析を行う。また、高感度CRPとアディポネクチンの測定を行う。引き続き、歯周炎症に関連する因子について治療介入する症例を可能な限り登録し、歯周炎症や動脈硬化の程度・炎症が改善するかどうかについて検討する。冠動脈プラークの組織学的・免疫学的解析を行う症例を追加登録し、解析を継続する。
症例登録が終了してから計測する予定の血清バイオマーカーが未評価のため、差額として発生しているが、次年度に血清バイオマーカーを計測することに使用する予定である。
すべて 2019 2018
すべて 雑誌論文 (19件) (うち国際共著 1件、 査読あり 19件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 8件) 図書 (4件)
J Nucl Cardiol.
巻: 印刷中 ページ: -
10.1007/s12350-019-01686-z.
10.1007/s12350-019-01665-4.
Rejuvenation Res.
10.1089/rej.2018.2152.
巻: 26(2) ページ: 681-683
10.1007/s12350-018-1321-9.
巻: 26(2) ページ: 671-673
10.1007/s12350-018-1278-8.
巻: 26(1) ページ: 328-329
10.1007/s12350-017-1164-9.
PLoS One.
巻: 13(11) ページ: e0206856
10.1371/journal.pone.0206856.
10.1007/s12350-018-01510-0.
J Arrhythm.
巻: 34(5) ページ: 520-526
10.1002/joa3.12084
10.1007/s12350-018-1425-2.
Eur Heart J Cardiovasc Imaging.
巻: 19(10) ページ: 1191-1192
10.1093/ehjci/jey084.
Curr Vasc Pharmacol.
10.2174/1570161116666180515154555.
Hell J Nucl Med.
巻: 21(1) ページ: 35-42
10.1967/s002449910705.
巻: 25(5) ページ: 1863-1864
10.1007/s12350-017-1104-8.
巻: 25(1) ページ: 94-100
10.1007/s12350-017-1031-8.
Circ J.
巻: 82(4) ページ: 1205-1207
10.1253/circj.CJ-17-0299.
Kurume Med J.
巻: 64(1.2) ページ: 21-24
10.2739/kurumemedj.MS6400005.
巻: 25(3) ページ: 1053-1055
10.1007/s12350-017-0906-z.
巻: 25(1) ページ: 358-359
10.1007/s12350-016-0769-8.