FDG-PET/CTにより定量評価した歯周炎症は、男性、肥満、高血圧、高中性脂肪、低HDL血症、高血糖、喫煙、低アディポネクチン血症、血管炎症と有意な関連を認めた。インスリン抵抗性改善薬による治療介入は、低HDL血症、低アディポネクチン血症を改善し、歯周炎症や血管炎症を軽減させた。急性冠症候群例では、安定狭心症例と比べて喪失歯数と歯周炎症が有意に高かった。Direct coronary atherectomyや血栓吸引から得られた冠動脈プラークは歯周炎症が強い症例ほどCD68陽性細胞の集簇が認められた。また、P. gingivalis DNAの検出, Gingipain活性を認めた。
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