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2019 年度 研究成果報告書

歯周炎症が動脈硬化におよぼす影響の解明 ~FDG-PET/CTを用いた検討~

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09564
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 循環器内科学
研究機関久留米大学

研究代表者

田原 宣広  久留米大学, 医学部, 准教授 (10320186)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード歯周病 / 動脈硬化 / 炎症 / FDG-PET/CT
研究成果の概要

FDG-PET/CTにより定量評価した歯周炎症は、男性、肥満、高血圧、高中性脂肪、低HDL血症、高血糖、喫煙、低アディポネクチン血症、血管炎症と有意な関連を認めた。インスリン抵抗性改善薬による治療介入は、低HDL血症、低アディポネクチン血症を改善し、歯周炎症や血管炎症を軽減させた。急性冠症候群例では、安定狭心症例と比べて喪失歯数と歯周炎症が有意に高かった。Direct coronary atherectomyや血栓吸引から得られた冠動脈プラークは歯周炎症が強い症例ほどCD68陽性細胞の集簇が認められた。また、P. gingivalis DNAの検出, Gingipain活性を認めた。

自由記述の分野

画像診断

研究成果の学術的意義や社会的意義

歯周炎症は糖尿病、肺炎、低体重児出産、骨粗鬆症、動脈硬化を基盤とした脳血管疾患や冠動脈疾患などと関連することが示されてきたが、人における歯周炎症や血管炎症を非観血的に生体内で評価することは困難であった。FDG-PET/CTを用いることにより歯周炎症や動脈硬化の炎症病態を分子学的レベルで評価することができ、病態解明、治療標的の同定、治療方法の開発という形で社会に還元することができる可能性がある。また、ハイリスク病変の早期発見、病変リスクの層別化、経時的・非侵襲的な治療効果の評価、心血管イベントなどの予測もできるようになる可能性があり、心血管病の予防、ひいては医療費削減に繋がると考えられる。

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公開日: 2021-02-19   更新日: 2023-01-30  

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