研究課題
(1) 冠動脈内血管内光干渉断層像(OCT)所見と冠動脈MRIの所見を対比した報告を行った。冠動脈MRIにて心事故と関連する冠動脈プラークとされる箇所のOCT所見は、脂質の多いプラークであること、血栓の関与が低い可能性が示唆された。またOCTの各種所見から活動性の高いプラークであることが推察された。(2) MRIを用いた冠動脈プラークの半定量化解析の臨床的意義を、それを2017年 アメリカ心臓病協会学術総会で報告を行い、現在論文化の過程にある。(3) 2017年度は 動脈硬化モデル動物小型化を進め、その搬入の準備を行っていた。2017年度末に実際に動物実験が開始されている状況にある。その解析を行っているところである。(4) 急性心筋梗塞症例において心室内血栓症およびその後の塞栓症発症のリスクを報告するとともに、 急性心筋梗塞症例における冠動脈拡張症の存在が再発性の心筋梗塞のリスクとなり、抗凝固療法がリスク軽減に繋がる可能性を報告した。(5) 複雑冠動脈疾患を呈する患者さんにおいて 至適薬物療法により死亡・心臓死を回避することができることを報告した。
2: おおむね順調に進展している
1年目で核磁気共鳴画像法の臨床的特徴、解析法の確立に加え 基礎実験についても進んでおり 順調に推移していると考える。
2年目 については 動物実験について 1年目の準備から開始可能な状況にある。また重点的に分子組織解析を行っていく予定としている。
予定額と比較して少額の余剰金が発生したが、引き続き基礎実験を中心とした解析に使用を予定する。
すべて 2018 2017
すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 5件)
European Heart Journal Cardiovascular Imaging
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