研究課題/領域番号 |
17K09571
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
竹藤 幹人 名古屋大学, 医学系研究科, 助教 (20709117)
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研究分担者 |
天野 睦紀 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (90304170)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 心不全 |
研究成果の概要 |
心不全は心ポンプ機能が破綻する臨床症候群であり、予後不良の重要な健康課題である。低分子量GTP結合タンパク質RHOAは細胞遊走や細胞増殖を制御し、その標的分子であるRHOA関連タンパク質キナーゼ(ROCK )はタンパク質の病理学的なリン酸化を引き起こし、心血管疾患と深く関連することが報告されている。プロテインキナーゼN(PKN)の機能は不明な点が多く、心不全におけるPKNの役割を明らかにした。
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自由記述の分野 |
循環器内科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、心筋特異的PKN1, PKN2欠損マウスが圧負荷やアンギオテンシンⅡに促進された心臓機能障害に抵抗性を示すことを証明した。PKNが、MRTFAのリン酸化によりMRTFAとG-アクチンの結合を阻害し、SRFを介した心肥大・線維化関連遺伝子を活性化することが機序と考えられた。PKNはMRTFAのリン酸化によりアクチン結合を介在し、心臓肥大・線維化を制御していることが証明され、心不全の新たな病態の解明、治療標的になることが示唆された。
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