研究課題
基盤研究(C)
脂肪細胞とマクロファージに発現し、インスリン抵抗性と動脈硬化の成因に深く関わる脂肪酸結合タンパク4 (FABP4)が細胞老化や血管傷害により血管内皮細胞に異所性に発現し、局所で分泌されて近傍の細胞にオートクラインおよびパラクラインで作用して、各種細胞での炎症の惹起や血管平滑筋細胞の増殖・遊走の亢進、血管内皮機能低下を介して血管傷害後の新生内膜形成に関与することを見出した。
循環器、代謝
血管内皮傷害時における異所性発現型FABP4の発現機構と局所分泌されるFABP4の作用の包括的な解明により、血管炎や冠動脈インターベンションなどで問題となる再狭窄予防に対する新規治療法に応用できる可能性がある。