心血管形態形成及び病態における機能未知蛋白質の生理的・病態的役割を明らかにするため相互作用する可能性の高いメカニカル刺激感受性イオン輸送体について研究をおこなった。メカニカル刺激感受性イオン輸送体の活性化法を見つけ、阻害剤を同定した。また阻害抗体を作成しエピトープを同定した。内皮分化におけるイオン輸送体の役割を明らかにするため内皮間葉分化転換に対する阻害抗体の作用を調べた。阻害抗体処理により、高転移性ミエローマ細胞をマウスに静注して誘導させる肺への癌転移及び心筋症における線維化を抑制した。これらの実験よりこのイオン輸送体は内皮分化に重要な役割を果たしていることが判明した。
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