IPF患者において血清SP-A、SP-D、KL-6が抗線維化薬の治療効果の指標となるか明らかにする。対象患者は93例で、6か月以上治療を継続していたのは49例であり、ピルフェニドンが23例、ニンテダニブが26例であった。そのうち、悪化群が17例、安定群が32例であった。安定群では、悪化群と比較して治療開始3、6ヶ月後の血清SP-A、KL-6は有意に低下していた。またSP-AとSP-Dの変化量は%FVCと%DLCOの変化量と有意に相関していた。血清SP-Aは抗線維化薬の治療効果を反映していた。血清SP-Aは抗線維化薬の治療効果を予測する指標となる可能性がある。
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