肥満を有する気管支喘息患者のステロイド感受性についてex vivoの系で測定し、その変化を修飾する肥満由来因子について検討した。その結果、肥満(体脂肪率で定義)を有する女性気管支喘息患者では、体脂肪率正常の女性気管支喘息患者と比較して、ステロイドの感受性が低下していることが判明した。さらに患者由来の末梢血中単核細胞 (PBMC)を用いたex vivoの検討で、メトフォルミン(AMPK活性化薬)がこのステロイドの感受性の低下を改善することが示された。肥満(体脂肪率で定義)を有する女性気管支喘息患者のステロイド感受性の低下には、AMPKの活性の変化が関与している可能性が示唆された。
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