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2019 年度 実績報告書

肺がん幹細胞の起源の違いに基づく新たな治療標的の探索

研究課題

研究課題/領域番号 17K09631
研究機関関西医科大学

研究代表者

熊野 恵城  関西医科大学, 医学部, 准教授 (90396721)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード肺がん / 幹細胞 / Bmi1 / Notch
研究実績の概要

Notchレポーターマウス(TP1-YFPマウス)を用いた予備的な検討によりfacultative stem cellにおけるNotchシグナルの活性化を確認した。facultative stem cellであるBmi1陽性細胞においてNotchシグナルの抑制(Bmi1-CreERT2/GCOC/RBPJflox/flox)によるfacultative stem cellの挙動を観察した。その結果放射線照射などの障害を与えることなく、Bmi1陽性細胞からAT1細胞へのspontaneousな分化が観察された。このことはNotchシグナルがfacultative stem cellであるAT2細胞の分化を抑制していると考えられる。一方でナフタレンを用いた障害モデルによりBmi1は気管支-肺胞の境界に存在するBronchio-Alveolar stem cell (BASC)にも発現していることを証明した。同様にBASCにおいてNotchシグナルの抑制(Bmi1-CreERT2/GCOC/RBPJflox/flox)を行ったところ、Bmi1陽性細胞由来の神経内分泌細胞が認められた。
Bmi1-CreERT2/Loxp-STOP-Loxp(LSL) KrasG12Dを作製することにより幹細胞マーカーを発現する細胞にTM誘導によりKras変異を発現させたところ、1つの幹細胞からclonalに腫瘍化が起こることを確認した。このfacultative stem cellからのがん化においても上記と同様にNotchシグナルを抑制することで、初期のがん化過程には影響がないが、12w以降でがん化が抑制されることがわかった。BASC由来のがんについては神経内分泌マーカーが陽性の腫瘍の発症が認められた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Clinical efficacy of haematopoietic stem cell transplantation for adult adrenoleukodystrophy2019

    • 著者名/発表者名
      Takashi Matsukawa, Tomotaka Yamamoto, Akira Honda, Takashi Toya, Hiroyuki Ishiura, Jun Mitsui, Masaki Tanaka, Akihito Hao, Akihito Shinohara, Mizuki Ogura, Keisuke Kataoka, Sachiko Seo, Keiki Kumano, et.al.
    • 雑誌名

      Brain Communications

      巻: 2 ページ: -

    • DOI

      doi.org/10.1093/braincomms/fcz048

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2021-01-27  

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