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2017 年度 実施状況報告書

免疫組織化学と元素分析による肺組織解析-職業性肺疾患の正しい病態理解のために-

研究課題

研究課題/領域番号 17K09635
研究機関独立行政法人国立病院機構西新潟中央病院(臨床研究部)

研究代表者

森山 寛史  独立行政法人国立病院機構西新潟中央病院(臨床研究部), 統括診療部, 呼吸器内科医師 (60463981)

研究分担者 高田 俊範  新潟大学, 医歯学総合病院, 特任教授 (40361919)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード職業性肺疾患 / 元素分析 / 電子線マイクロアナライザー / 免疫組織化学
研究実績の概要

元素分析をインターネット上の元素分析照会用フォームから依頼を受付けて、国内外の医療機関から分析用の検体を受付けてきました。電子線マイクロアナライザーを用いた元素分析は高精度であり、2次元解析により吸入して肺組織内に沈着した元素の局在を詳細に描出することが可能です。この元素解析に免疫組織化学を肺組織で行うことで、元素と各種抗体との関係がより詳細に判明することが予想されます。
2017年度は7例の元素分析を受付けて元素解析を行っています。アルミニウムの著しい沈着を認める症例、ジルコニウムなど特殊な元素を検出した症例もふくまれています。
2018年度は3例の元素分析を受付けて元素分析を進行しています。
特徴的な病理組織所見をみる職業性肺疾患について、より詳細な元素分析を行い
免疫組織化学を行う予定です。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

インターネット上の元素分析依頼を通して、職業性肺疾患の元素分析症例が集積されてきています。元素分析1例にかかる時間は比較的長時間であり、分析結果を得るまでにやや時間がかかっています。2017年度末に元素分析を担当する技官の退職があり、新体制が整うまでに時間を要しました。2018年5月以降はこの状況は解消されており、研究期間を通して、今後は予定通りに進むものと考えられます。

今後の研究の推進方策

2018年度も肺組織の元素分析を受け付けて、特徴的な病理組織所見と元素との関係を詳細に観察する。病理組織に免疫組織化学を組み合わせて、元素の局在と生体反応について対比を行い、職業性肺疾患の研究を行います。

次年度使用額が生じた理由

当該年度は元素分析の症例を収集することと情報収集と学会発表のため旅費を使用しましたが、元素分析に使用する高純度ガラスカーボンの使用量が少なく、物品費が比較的多くかかりませんでした。次年度はさらなる分析症例の蓄積後に免疫組織化学など抗体購入と元素分析に必要な技官の雇用などに費用がかかる予定です。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Establishment of a web-based inquiry system for elemental analysis of lung tissue of occupational lung disease.2017

    • 著者名/発表者名
      H Moriyama, M Kobayashi, A Aoki, K. Asakawa, T Sakagami, T Koya, T Ohdaira, T Takada, T Kikuchi.
    • 学会等名
      2017 American Thoracic Society International Conference
    • 国際学会

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公開日: 2018-12-17  

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