本研究では、非小細胞肺癌の新たなバイオマーカーを探索した。 非小細胞肺癌手術検体154検体を用いてPD-L1免疫組織化学染色を実施した。全解析症例検体の46.8%でH score 10%以上の発現を認めた。扁平上皮癌、喫煙者においてH scoreが高かった。 次世代シークエンス解析を実施できた129検体においてPD-L1 3’UTR miRNA seeding領域の遺伝子変異(SNP-A)を検出した。SNP-Aにおいて、腫瘍部と正常部のgenotype一致群(52/114)に比し不一致群(10/12)はPD-L1免疫染色陽性率が有意に高かった(P = 0.01)。
|