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2019 年度 研究成果報告書

上皮間葉転換(EMT)をターゲットとした胸膜悪性中皮腫の新規治療法探索

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09647
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 呼吸器内科学
研究機関千葉大学

研究代表者

瀧口 裕一  千葉大学, 医学部附属病院, 教授 (30272321)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード中皮腫 / 悪性中皮腫 / 悪性胸膜中皮腫 / ペメトレキセド / 薬剤耐性 / 上皮間葉移行
研究成果の概要

4つのヒト悪性中皮腫細胞を用いてペメトレキセド耐性株を作成し、その耐性メカニズムを解明した。耐性にはCARP、ADRB2、PAI1、ITGB3、ADAMTS5、IGFBP3などの遺伝子発現亢進が関与していること、発現抑制実験にて、CARPはペメトレキセド耐性株においては発現亢進を認めること、同遺伝子の発現亢進はヒト中皮腫におけるペメトレキセド耐性のマーカーになることが示された。関連してヒト肺腺がん細胞株の実験では、ピルフェニドンと上皮間葉移行の関連について調べ、ピルフェニドンはTGF, IGFなどで誘導した上皮間葉移行を抑制する効果が確認された。

自由記述の分野

腫瘍内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

悪性胸膜中皮腫は環境・産業衛生に関連した重要な疾患であるが、有効な治療薬が限られており予後の厳しい難治性疾患であり、その治療法の開発は急務である。ペメトレキセドは中皮腫に対して有効性を示す数少ない抗腫瘍薬ほひとつではあるが、初回耐性、獲得耐性が問題となる。本研究では主に獲得耐性機序を明らかにし、その関連シグナル伝達経路を合わせて解明することにより、ペメトレキセド耐性の克服、新たなバイオマーカーの開発を可能とするものであり、この疾患のunmet needの解決に貢献するものと思われる。

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公開日: 2021-02-19  

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