4つのヒト悪性中皮腫細胞を用いてペメトレキセド耐性株を作成し、その耐性メカニズムを解明した。耐性にはCARP、ADRB2、PAI1、ITGB3、ADAMTS5、IGFBP3などの遺伝子発現亢進が関与していること、発現抑制実験にて、CARPはペメトレキセド耐性株においては発現亢進を認めること、同遺伝子の発現亢進はヒト中皮腫におけるペメトレキセド耐性のマーカーになることが示された。関連してヒト肺腺がん細胞株の実験では、ピルフェニドンと上皮間葉移行の関連について調べ、ピルフェニドンはTGF, IGFなどで誘導した上皮間葉移行を抑制する効果が確認された。
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