研究課題
特発性肺線維症患者の血清および気管支肺胞洗浄液中の内在性分泌型RAGE(endogenous secretory RAGE, esRAGE)の測定結果について、可溶性RAGE(soluble RAGE, sRAGE)との相違を含めた詳細な検討をおこない、esRAGEが予後および急性増悪に関して密接に関連していることを見出し、第58回日本呼吸器学会総会にて学会発表をおこなった。ブレオマイシンの経気道投与を行ったC57BL/6マウスによるブレオマイシン肺傷害モデルマウスを作成し、RAGE阻害薬(FPS-ZM1、TTP488)による治療実験、条件検討を開始している。肺癌あるいは肺胞上皮細胞株として用いられるA549細胞についてウェスタンブロット法でRAGEの発現を確認した。今後RAGEの抑制により増殖能の抑制効果について検証する予定である。
2: おおむね順調に進展している
臨床検体によるsRAGE、esRAGEの特発性肺線維症における体内動態の特徴を明らかにし、動物実験、基礎実験ともにRAGE-RAGEリガンド経路の阻害による治療効果の検証を開始している。
動物実験、細胞実験ともに治療効果の検証を行うとともに、病態に関与する機序について明らかにしてゆく予定である。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (1件)
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