研究実績の概要 |
1. 肺炎マウスで縦隔リンパ節好中球の免疫における特異性を発見し、肺リンパ内皮細胞(LEC)の単離に成功し、肺LEC由来ケモカインによって縦隔リンパ節に好中球が集まる経路を証明した。 ①C57BL/6 マウスに肺炎球菌血清型 19Fを気管内投与し、15 時間後に MLN・血液・気管支肺胞洗浄液をそれぞれ採取し、 FACS 法を用いて好中球(CD45+Ly6G-1A8+細胞)を単離した。②好中球は肺炎後に縦隔リンパ節に集まることを示した。 ③Lung digest法及びFACS法を用いて、肺内のLECの単離に成功した。④肺LEC細胞は好中球ケモカイン(CXCL1, CXCL5, G-CSF)を発現することを証明した。 2. 本研究に関連して、以下の論文を報告した。 Smith NMS, WassermanGA, Coleman FT, Hilliard KL, Yamamoto K, Lipsitz E, Malley R, Dooms H, Jones MR, Quinton LJ, Mizgerd JP. Regionally compartmentalized resident memory T cells mediate naturally acquired protection against pneumococcal pneumonia. Mucosal Immun 11(1):220-235, 2018. 3. 本研究に関連して、以下の発表を行なった。 ①Yamamoto K. The impact of neutrophil recruitment in mediastinal lymph node to invasive pneumococcal pneumonia. 第58回 日本呼吸器学会学術講演会(大阪)呼吸器領域若手グローバル研究者シンポジウム(2018年4月27日). ②Shuhei Ideguchi, Kazuko Yamamoto, et al.The capacity of pneumococcus to stimulate macrophage NF-kappa B activity dictates the severity of adult pneumococcal pneumonia. American Thoracic Society (ATS) 2018(2018年5月22日). ③山本和子. 肺炎の免疫治療の可能性. 肺炎球菌肺炎の免疫応答を参考に. 第81回日本呼吸器学会 秋季九州地方会(2018年10月6日)
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