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2020 年度 研究成果報告書

小細胞肺癌における新規治療標的遺伝子異常の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09669
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 呼吸器内科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

高橋 史行  順天堂大学, 医学部, 准教授 (70327823)

研究分担者 田島 健  順天堂大学, 医学部, 講師 (50384102)
茂櫛 薫  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (60569292)
高橋 和久  順天堂大学, 医学部, 教授 (80245711)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2021-03-31
キーワード小細胞肺癌 / 分子標的治療薬 / 遺伝子異常 / チロシンキナーゼ / スクリーニング解析
研究成果の概要

小細胞肺癌(Small cell lung cancer; SCLC)は、未だに有効な分子標的治療薬の実用化が進んでいない極めて予後不良疾患である。我々はNanoString社のnCounter解析を用いて、様々なSCLC細胞株における93個のチロシンキナーゼ(Tyrosine kinase; TK)遺伝子をスクリーニングし、RNA sequencing解析と併せて、新規の遺伝子転写変異体を同定した。そして本転写変異を有するSCLC細胞株は、その特異的TK阻害剤に対して感受性(増殖抑制効果)を示すことから、本遺伝子異常はSCLC患者の新規治療標的となる可能性があると考えられた。

自由記述の分野

肺癌

研究成果の学術的意義や社会的意義

小細胞肺癌(SCLC)は腫瘍細胞の増殖スピードが速く、早期に全身へ転移しやすいことが知られている。そして初回の抗癌剤治療にはよく反応するものの、容易に多剤耐性を獲得し、再発する極めて予後不良な疾患である。近年、SCLCの進展型症例において抗癌剤と免疫チェックポイント阻害剤の併用療法が臨床導入されているが、未だに有効な分子標的治療薬の臨床応用には至っておらず、その開発は急務である。本研究で同定された遺伝子転写変異体については過去に報告がなく、その遺伝子異常をSCLCの実診療においてスクリーニングすることは、現在、極めて難治性疾患であるSCLC患者の予後改善に貢献できる可能性があると考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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