ADPKDはすべての患者が末期腎不全に至るわけではなく、同じ家系でも進行に差がある。予後予測因子を明らかにすることは、治療すべき患者を明確にするために非常に重要である。今回の研究で予後予測因子が明らかにできれば、今後の治療に非常に役立つ事ができる。また、ADPKDモデルマウスに必須アミノ酸負荷することで、嚢胞が悪化することが明らかになったことで、ADPKD患者が必須アミノ酸を取り過ぎない方がよい可能性が示唆された。更に嚢胞上皮細胞にLAT1の発現が認められた。今後はLAT1をターゲットとした、治療法の開発を行っていこうと考えており、新規治療に結びつく可能性がある。
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