研究成果の概要 |
ポドサイト障害から剥離に至る内在因子と分節性硬化に至る分子経路についてびまん性ポドサイト障害マウスモデル(NEP25マウス)で検討した。 1.ポドサイト障害を電子顕微鏡でマッピングし、ポドサイト剥離の背景を検討した結果、びまん性ポドサイト障害に加えて、糸球体のろ過機能と糸球体の解剖学的特性という生理学的な因子が、分節性硬化を規定することが判明した。2.ポドサイト障害によりポドサイト地震にケモカイン(MIF, SDF1)の発現亢進が、対側の壁細胞に増殖あるいは遊走刺激となり、同時に壁細胞にもその受容体CXCR4やケモカインが発現することで、ポドサイトが消失しても分節性硬化は進展することが判明した。
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