糸球体でナトリウム利尿ペプチド受容体欠損時に増加するMatrix metalloproteinase-10 (MMP-10)に着目した。MMP-10はヒト腎生検標本の糸球体内の増殖性病変で増加した。ALDO負荷(アルドステロン投与、片腎摘、高食塩)した全身性GC-A KOとMMP-10 KOマウスのダブルKOマウスは糸球体障害、アルブミン尿、ポドサイトの足突起消失が軽快していた。この変化は、ポドサイト特異的GC-A KOマウスとMMP-10 KOマウスのダブルKOマウスでも認められた。MMP-10抑制は腎障害を軽減する標的となりうる可能性が示唆された。
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