研究課題/領域番号 |
17K09704
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
早田 学 熊本大学, 医学部附属病院, 病院教員 (30646120)
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研究分担者 |
桑原 孝成 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 講師 (00393356)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | AKI / CKD / マクロファージ |
研究実績の概要 |
本研究は、AKI to CKDマウスモデルを用いて、TLR4シグナルあるいはその内因性リガンドがAKI修復過程に果たす役割を検討することを目的としており、平成30年度目標として、臓器特異的なMRP8 KOマウスおよびレポーターマウスを用いて、AKIからCKDへの移行過程のphaseごとにマクロファージが腎障害に対して果たす役割を明らかにすることを掲げている。 骨髄特異的なMRP8 KOマウスを作成し、mRNAおよび蛋白レベルで60-80%発現が低下していることが確認された。野生型マウスを用いた先行実験では、37℃下で25分間の腎動脈クランプによる片側腎虚血再灌流障害から3週間経過後、障害側腎が非障害側腎と比較して有意に萎縮しており、NGAL、IL-1β、TGFβのmRNAが上昇していることを確認している。今後は骨髄特異的MRP8 KOマウスを用いた虚血再灌流障害実験を実施し、AKI to CKDの過程におけるMRP8およびマクロファージの役割を検討していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
骨髄細胞特異的 MRP8 KOマウスの作成に時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
現在、骨髄細胞特異的にZs-Greenを発するマウスと骨髄細胞特異的MRP8欠損マウスとを掛け合わせ、MRP8以外の骨髄由来細胞が緑色に蛍光するマウスを作成している。今後、このマウスに対して虚血再灌流障害実験を行い、腎組織内のマクロファージの動的変化がAKI慢性化に与える影響を解析する。また、本マウスの骨髄からマクロファージなどを誘導し、in vitroの検討を行う。
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