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2019 年度 研究成果報告書

セリンプロテアーゼによる糸球体障害の分子機序解明ならびに新規CKD治療法への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09705
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 腎臓内科学
研究機関熊本大学

研究代表者

柿添 豊  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (70583037)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードセリンプロテアーゼ / プラスミン / ポドサイト / 慢性腎臓病
研究成果の概要

本研究では慢性腎臓病の進行抑制のため、酵素の1種であるセリンプロテアーゼ(SP)と標的とした治療法開発を目標とした。メタボリック症候群や食塩感受性高血圧モデルラットでは尿中および糸球体のプラスミン活性化を認め、それに伴い尿蛋白増加や糸球体細胞のアポトーシスを認めた。合成セリンプロテアーゼ阻害薬メシル酸カモスタットやプラスミン阻害薬は糸球体障害・蛋白尿を抑制した。SP阻害薬は糸球体障害・尿蛋白を伴うCKDにおいて新しい治療法となる可能性が示唆された。

自由記述の分野

腎臓内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本では成人人口のおよそ8人に1人が慢性腎臓病(CKD)患者と推定され、透析患者に至っては2016年度末に32万人を超えており、医療経済の面からも大きな社会問題である。本研究では酵素の1種であるセリンプロテアーゼ(SP)を標的としたCKD治療法の開発を目的とした。メタボリック症候群や食塩感受性高血圧モデル動物にSP阻害薬を投与すると、糸球体障害・蛋白尿が著明に軽減した。SPを標的とした治療法がCKD進行抑制に有用である可能性が示唆され、社会的にも重要な研究であると考えられた。

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公開日: 2021-02-19  

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