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2019 年度 研究成果報告書

慢性腎臓病発症・進展における腎内局所炎症の意義とその制御による新規治療法の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09706
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 腎臓内科学
研究機関熊本大学

研究代表者

向山 政志  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (40270558)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード慢性腎臓病 / 糖尿病性腎症 / 腎炎 / 自然炎症 / マクロファージ / ERストレス / ANGPTL2 / MRP8
研究成果の概要

糖尿病性腎症や腎炎などの慢性腎臓病(CKD)は国民の13%が罹患する国民病であり、新たな治療戦略が求められる。CKD病態解明と新たな治療法開発を目指して、その発症・進展に重要とされる腎内慢性炎症を中心に検討を進めた。
その結果、動物モデルではマクロファージ由来myeloid-related protein 8(MRP8)が糸球体内細胞連関を介して、腎炎の発症・持続に重要であることがわかった。さらに臨床サンプルを用いて、MRP8および炎症誘導因子angiopoietin-like protein 2(ANGPTL2)の血中濃度高値が透析患者での死亡リスク、生命予後と有意に相関することがわかった。

自由記述の分野

内科系臨床医学・腎臓内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

生活習慣病や腎炎における局所因子の意義、特にマクロファージ由来MRP8の増悪因子としての役割を明らかにすることで、これをターゲットとした新たな創薬への基盤となる。さらに、急性腎障害の慢性化に及ぼす因子を明らかにすることにより、それらへの介入によって腎症進展抑止のための治療戦略となる。MRP8やANGPTL2はその候補分子であり、これらを標的とした治療法はなく、病態での意義の解析から新たな治療戦略の提案へとつながる可能性がある。一方で、これらの血中濃度高値は透析患者の予後と相関することから、バイオマーカーとしての意義が示唆され、今後の腎疾患診療に対して多大な波及効果をもたらすと考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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