研究課題/領域番号 |
17K09711
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
合田 朋仁 順天堂大学, 医学部, 准教授 (20365604)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 慢性腎臓病 / 糖尿病 / 炎症 / TNF受容体 / プログラヌリン / 糖尿病性腎臓病 / 肥満 |
研究成果の概要 |
維持血液透析患者の血中TNF受容体(TNFR)濃度は予後予測に有用であったが、そのリガンドであるTNFαは有用ではなかった。また、慢性腎炎(IgA腎症)患者では、ステロイド治療により血尿・蛋白尿を改善させるとともに、血中TNFR2値も低下させた。 高脂肪食負荷肥満マウスにプログラヌリン(PGRN)をノックアウトさせると腎臓組織内におけるTNFα、TNFR2など炎症性サイトカインのmRNA発現は上昇するも、それらの血中レベルは低下した。PGRNは臓器によって炎症・抗炎症と異なる作用を示す可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
腎臓病
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
末期腎不全患者において、血中TNFR濃度が高値の患者では、臨床因子とは独立して生命予後予測に有用であることを明らかにした。これまで腎機能(GFR)、蛋白尿以外に腎臓病患者の予後予測することは困難であった。本研究結果により、血中TNFRは保存期腎臓病患者の腎予後のみならず、末期腎不全患者の生命予後も予測できることを明らかにした。 以上より、慢性腎臓病患者において本マーカーを測定することにより、患者のリスクを層別化することが可能となるため、臨床的意義は高いと思われる。
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