本研究では、特発性膜性腎症の病態における、膜型ホスホリパーゼA2受容体(PLA2R)および抗PLA2R抗体の役割について、ヒトポドサイト細胞株を用いて明らかにすることを目的とした。主な成果として、PLA2Rの安定形質発現ヒトポドサイト細胞株の作製した。特発性膜性腎症の病態研究において高いインパクトがあると考えられる。 また、PLA2Rの安定形質発現株を作製し、同細胞を用いたウェスタンブロットとCell ELISAを開発し、日本人特発性膜性腎症においても、約50%の陽性率があること、また病勢評価や治療反応性予測に資するバイオマーカーであることなどを論文報告した。
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