研究実績の概要 |
CKD患者の腸内フローラが悪化し、尿毒症物質の増加に伴い腎機能が低下することが考えられる。本研究ではこれまで明らかにされてこなかったプレバイオティクスによる腸内フローラ改善がもたらすインスリン受容体基質(IRS1)を中心とするインスリンシグナルへの影響と腎保護効果を明らかにする。本年度は腎不全モデルラットを作成、プレバイオティクスとしてラクツロースを投与しsham、5/6腎摘出、5/6腎摘出+ラクツロース群の腸内フローラを次世代シーケンサーにより解析した。以下に結果を示す(数値は存在割合:AU, sham, 5/6腎摘出,5/6腎摘出+ラクツロース群の順)。 Acinetobacteria:0.026,0.039,0.237 (P<0.01 vs. 5/6腎摘出) Bacteroidetes:0.336, 0.358, 0.279 (P<0.01 vs. 5/6腎摘出) Deferribacteres: 0.0017, 0.0044, 0.0000033 (P<0.01 vs. 5/6腎摘出) Fusobacteria: 0.0012, 0.0021, 0.0013 Lentisphaerae: 0.00014,0.00036,0.00017 (P<0.01 vs. 5/6腎摘出)Proteobacteria:0.0464,0.0696,0.0249 (P<0.01 vs. 5/6腎摘出) Verrucomicrobia:0.1236,0.1191,0.0948 Firmicutes:0.4621,0.4046, 0.3607.
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