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2019 年度 研究成果報告書

アンジオテンシンIV受容体の新規高感度測定系による分子遺伝学的ならびに臨床的評価

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09726
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 腎臓内科学
研究機関福井大学

研究代表者

此下 忠志  福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (40270954)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードレニン-アンジオテンシン系 / アンジオテンシンIV受容体 / LNPEP / 遺伝子多型 / 高血圧 / 慢性腎臓病 / 糖尿病 / 妊娠高血圧腎症(子癇前症)
研究成果の概要

これまで腎組織の網羅的発現解析から、高血圧/糖尿病に特異的な遺伝子、アンジオテンシンIV受容体(AT4)を抽出した。この分子はレニン-アンジオテンシン系の構成要素であると同時に、インスリン調節性アミノペプチダーゼ(IRAP)と同一分子であり糖代謝にも関与する。即ち血圧異常と代謝障害とを繋ぐ鍵となる分子である可能性が考えられる。
そこで血中濃度を測定する方法を2段階で開発し、高感度測定法を確立した。これを用いて、各種の病態を評価した。肥満者、CKD症例、妊娠高血圧腎症(子癇前症)で低値であることを明らかにした。さらに遺伝子多型による解析で遺伝的体質解析により濃度が規定されることも明らかにした。

自由記述の分野

内分泌代謝・腎血圧

研究成果の学術的意義や社会的意義

独自に開発したAT4の高感度測定システムにより、AT4が体質的に濃度が規定されていることや各種病態と関連のあることが明らかとなった。測定方法もその成績も全く独自でかつ新しい知見である点で学術的な意義は大きいと考えられる。
また、これにより生活習慣病や妊娠中毒症などの疾患のマーカー(疾患の程度の評価や発症の予測)となり、実際の臨床に役立つ可能性がある。さらに遺伝的体質との関係を明らかにしたので、体質に応じた個別化医療(いわゆるテーラーメイド医療)の開発にも役立つことが期待され、社会的意義もあると考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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