研究課題/領域番号 |
17K09731
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
腎臓内科学
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
塩井 淳 大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (90260801)
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研究分担者 |
森岡 与明 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (30382154)
庄司 哲雄 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (40271192)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 動脈石灰化 / 慢性腎臓病 / 血管平滑筋細胞 |
研究成果の概要 |
慢性腎臓病に伴う血管石灰化の発症におけるLPSの役割を明らかにするため、アデニン負荷による腎不全を野生型マウス (C3H/HeN)およびLPS低応答性マウス (C3H/HeJ)に惹起し血管石灰化を比較したところ、大動脈石灰化病変の割合は、C3H/HeNマウスに比してC3H/HeJマウスにおいて有意に高かった。ヒト大動脈血管平滑筋細胞(HASMC)の石灰化は、LPS添加により石灰化が促進された。また、アルカリホスファターゼ活性およびその遺伝子発現はLPS添加により用量依存的に上昇した。したがって、LPSは血管平滑筋細胞の石灰化に促進的に作用するが、腎不全での血管石灰化における意義は不明である。
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自由記述の分野 |
代謝内分泌
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によりエンドトキシン(LPS)の血管石灰化における重要性が明らかにされた。エンドトキシンは慢性腎臓病だけでなく、様々な代謝性疾患(肥満、糖尿病、脂質代謝異常症など)における動脈硬化症の危険因子として注目されている。血管石灰化はこれらの動脈硬化性疾患の発症・進展にも深く関わっていることから、血管石灰化におけるLPSの臨床的意義を明らかにすることは今後の重要な課題である。
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