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2019 年度 研究成果報告書

αシヌクレインを介するヒストン修飾機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09745
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 神経内科学
研究機関東北大学

研究代表者

菅野 直人  東北大学, 大学病院, 助教 (30509550)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードパーキンソン病 / エピジェネティクス / αーシヌクレイン
研究成果の概要

本研究では、αシヌクレインの核内における役割を調べる手がかりとして、まずαシヌクレインが相互作用を持つ核内タンパクのスクリーニングを行った。質量分析の結果、神経分化において重要な役割を果たすBAF複合体のいくつかのコンポーネントとの会合が証明した。αシヌクレインの過剰発現下では、BAF複合体が成熟せず、結果として神経細胞にとって必要となる遺伝子の発現が抑制されることが予想された。標的となる遺伝子をクロマチン免疫沈降後の次世代シーケンサー解析で網羅的スクリーニングを行い、細胞の機能維持において重要な遺伝子を複数同定した。

自由記述の分野

神経内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

パーキンソン病発症の最大のリスクは加齢であり、現在進行中の高齢化社会において本疾患への対応は急務となっている。ドパミン補充療法が運動機能改善に役立つものの、一方でドパミン製剤による衝動制御障害は罹患者の生活を破壊しうるものであり発生を未然に防ぐ必要がある。本研究ではαシヌクレインを出発点とした分子生物学的アプローチにより、衝動制御障害のリスクとなりうる遺伝子の発現変化が導かれることを見出した。今後、実臨床へと発展させることにより衝動制御障害のリスクを事前に知ることが可能となると思われる。

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公開日: 2021-02-19  

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