研究課題/領域番号 |
17K09752
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
濱口 毅 金沢大学, 附属病院, 講師 (70452109)
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研究分担者 |
山田 正仁 金沢大学, 医学系, 教授 (80191336)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | アルツハイマー病 / 硬膜移植 |
研究実績の概要 |
今年度は、文部科学省科学研究費助成事業新学術領域研究「学術研究支援基盤形成」「コホート・生体試料支援プラットフォーム」の高齢者ブレインバンク(地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター)より剖検症例から得られたヒト硬膜を8症例分提供して頂いた。これらのヒト硬膜の一部を用いて、パラフィンブロックを作成し、ヒト硬膜の病理学的な評価を行った。具体的にはHE染色にて形態学的な評価を行い、アミロイドbeta蛋白(Abeta)に対する抗体(4G8)を用いて免疫染色を行った。これまでの報告にあるようにヒト硬膜には血管が豊富に存在していることを確認したが、現在までのところAbeta沈着を認めた症例は確認出来ていない。また、同じヒト硬膜をホモジネートし、一部は今後の生化学的な評価のために凍結保存した。ELISA法によるAbeta濃度の評価を行うため、マウス脳やヒト脳を用いてAbeta濃度を測定する予備実験を行ない、脳に沈着しているAbeta濃度については測定可能となっている。しかし、現在までのヒト硬膜のAbetaに対する免疫染色の結果を見ると、ヒト硬膜に沈着するAbeta量は非常に微量である可能性があり、より微量のAbeta濃度を測定する方法を考える必要がある。さらに、ヒト硬膜ホモジネートの一部をAPP遺伝子改変モデルマウスの脳の海馬に定位脳手術の方法を用いて注入した。現在、注入後のマウスの飼育を継続しており、注入1年後にそれらのマウス脳のAbeta沈着の程度を評価する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
文部科学省科学研究費助成事業新学術領域研究「学術研究支援基盤形成」「コホート・生体試料支援プラットフォーム」の高齢者ブレインバンク(地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター)からのヒト硬膜の提供数がまだ少ない状態で、今後も引き続きヒト硬膜の提供をお願いしている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き文部科学省科学研究費助成事業新学術領域研究「学術研究支援基盤形成」「コホート・生体試料支援プラットフォーム」の高齢者ブレインバンク(地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター)からのヒト硬膜の提供からのヒト硬膜の提供をお願いする。 また、提供を受けたヒト硬膜のAbetaに対する免疫染色を行い、ヒト硬膜へのAbeta沈着について引き続き検討を継続する。 ヒト硬膜に沈着したAbeta濃度の測定法について検討を行い、実際のAbeta濃度を測定する。 すでにヒト硬膜ホモジネートを脳内に注入したモデルマウスの飼育を継続し、注入1年後に脳内のAbeta沈着について評価を行う。更に、新たなヒト硬膜の提供を受けた場合は、新たにホモジネートを作成し、モデルマウス脳に注入を行う。
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