研究課題
基盤研究(C)
視神経脊髄炎 (NMO) は「アクアポリン4 (AQP4) 抗体による自己免疫」と, その結果起こる「グリア変性・神経変性」を特徴とする中枢神経系自己免疫疾患である. NMOの早期病変には, 顆粒球, インターロイキン17産生T細胞, 組織在住自然リンパ球, マクロファージが浸潤することで, 血液脳関門を破壊し, その結果, AQP4抗体と補体が中枢神経を傷害する可能性を見出した.
神経内科学
視神経脊髄炎はアクアポリン4自己抗体と補体が関連する中枢神経系自己免疫疾患であり, 本邦に多い指定難病の一つである. 早期病変にTH17/TC17をはじめとした新たな炎症向性リンパ球・顆粒球と炎症向性マクロファージ・ミクログリアを新たに見出した. 同細胞を抑制する分子標的治療の開発に向けた病態基盤の一部を確立したという点で意義があると考えられる.