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2022 年度 研究成果報告書

痛覚の脊髄運動調節機構への効果とその中枢性運動障害の機能回復過程への影響

研究課題

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研究課題/領域番号 17K09796
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 神経内科学
研究機関信州大学

研究代表者

森田 洋  信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (10262718)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワード痛覚 / パーキンソン病 / H反射 / 運動調節
研究成果の概要

正常者およびパーキンソン病患者を対象に、痛覚刺激の脊髄単シナプス回路への入力効果と、他の前角細胞への抑制性入力刺激に対する痛覚刺激効果を検討した。
Aδ線維刺激は200ms前後の潜時で250ms付近で最大となるH反射への促通効果を示し、Ia抑制を増強したが、D1抑制と腱叩打による抑制には影響しなかった。C線維刺激では潜時800-1000msで1500-1800msで最大となる促通効果を示したが、相反性抑制、D1抑制、腱叩打による抑制には一定の影響を与えなかった。
足背でのAδおよびC線維刺激はヒラメ筋H反射への促通効果を認め、Aδ刺激は相反性Ia抑制を増強した。

自由記述の分野

臨床神経生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでの脊髄運動調節機構への末梢からの入力の影響は伝導速度の速い求心線維に由来する経路が研究されてきたが、痛覚のように伝導速度の遅い成分の効果は殆ど検討されていなかった。今回の研究では新たに開発された選択的に伝導速度の遅い痛みを感じる小径有髄神経と無髄線維を刺激し、その運動調節機構への影響を観察した。
痛みは機能回復訓練における阻害因子となるだけでなく、随意運動の遂行にも影響を与えているが、その運動調節神経機構への影響を観察する試みは、類をみないアプローチである。

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公開日: 2024-01-30  

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