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2017 年度 実施状況報告書

高齢者てんかんの克服のための治療戦略開発

研究課題

研究課題/領域番号 17K09808
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

赤松 直樹  国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 教授 (10299612)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードてんかん / 高齢者 / 焦点発作 / 側頭葉てんかん
研究実績の概要

95名の高齢初発てんかんの臨床的特徴を収集し解析した。発作型は意識減損焦点発作と両側性強直間代発作進展が多く、焦点部位は側頭葉が多かった。てんかんの病因は、脳卒中、脳炎、認知症、腫瘍、外傷、が特定されたが、原因が特定されないNon-lesional epilepsyが最も多かった。抗てんかん薬治療反応性は良好で約90%が発作寛解状態に至っていた。
特にNon-lesional の群において詳細な検討を行っている。この群は発症が50歳くらいからみられ、典型的には意識減損焦点発作もしくは焦点から強直間代発作進展がおおく、てんかん以外には高血圧、脂質異常症の合併が多い。これらの合併がてんかんで優位に多くなっているか検討している。頭部MRIでは、大脳新部白質の信号上昇がみられる例があるが、コントロールと比較をおこなっており、てんかん発症の危険因子となるか解析中である。従来薬でのアレルギー反応が多く、新規抗てんかん薬の有用性が示唆されている。
国内では日本神経学会、日本神経治療学会、日本てんかん学会で研究成果を発表した。日本語論文として研究成果を発表している。
米国てんかん学会、国際てんかんコロキアムにおいて欧米の研究者と意見交換をおこなった。これまでの発表が評価され、国際抗てんかん連盟の治療委員会において高齢者てんかん委員会を立ち上げることになり委員に任命された。国際てんかん学会2019では成果を発表する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

症例データの収集が十分である。
欧米の研究者と情報交換ができている。
これまでの研究成果発表が評価されている。

今後の研究の推進方策

現在の研究方法を継続し、研究成果を論文として発表する。

次年度使用額が生じた理由

物品購入費が予定より低価格であったため、約11万円の残額が生じた。翌年度の消耗品費に充当する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 認知症と高齢発症てんかん2018

    • 著者名/発表者名
      赤松直樹
    • 雑誌名

      老年精神医学雑誌

      巻: 29 ページ: 68-73

  • [学会発表] 最新の抗てんかん薬治療2017

    • 著者名/発表者名
      赤松直樹
    • 学会等名
      平成28年度日本神経学会九州地区生涯教育講演会
    • 招待講演

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公開日: 2018-12-17  

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